ゴムで縛られたアンパンマン。それでもニコニコ。立派だな。
苦しくないかい?
やなせたかし さん
アンパンマンの生みの親 やなせたかし(高知県出身)さん。
偶然テレビを見ていて、興味を持ちました。
誰もが知っている歌
手のひらを太陽に
の作詞者でもあります。
やなせさんは、「絶望していて心に元気がなくても血は元気に流れているんだなあ」と思ってこの詩を作ったんだそうです。
アンパンマン誕生
アンパンマンが誕生したのは、なんとやなせたかしさんが50歳のとき。
アンパンマンの漫画ですが、
最初は、「顔を食べさせるなんて残酷」「みっともない主人公」と編集部、批評家、子どもを持つ親などから酷評されていたそうです。
本当の正義とは
本当の正義は、お腹をすかせた人を救う事。 正義のための戦いなんてどこにもないのだ。正義はある日突然反転する。逆転しない正義は献身と愛だ。目の前で餓死しそうな人がいるとすれば、その人に一片のパンを与えること。
アンパンマンの遺書(岩波現代文庫)より
と綴っています。
その前代未聞のみっともないヒーローアンパンマンは、大人たちの予想をひるがえし、小さな子どもたちから絶大な人気を博して半世紀以上に渡って愛される大ヒット作品となります。
幼児というのは、本当のお話の部分がなぜか分かってしまう(NHKのインタビューより)
ヒーローは強いから戦うのではなくて、弱くても戦う。人が溺れていたら、泳ぎが得意でなくても助ける。
格好良いわけでもなく、技があるわけでもなく武器もない。イケメンでもなくマッチョでもなくただの小太りな普通の人。それが、アンパンマ~ン。
69歳でヒット作
そんなやなせさんの作品アンパンマンは、69歳にして空前のヒット作となります。
この作品を理解してくれたのは、やはり小さな子どもたち。
全国の子どもたちが、このアンパンマンが面白い面白いと言って親を動かしたのだそうです。
有名になったやなせさんは、大病をいくつも患い92歳で引退しようと決意しています。ですが、東日本大震災で引退撤回をしました。この時、一生現役宣言を出したのです。
地震で心を閉ざしてしまった子どもたちがアンパンマンのポスターを見て笑う。親がその子どもを見て泣いてしまう。やなせさんは、視力も聴力も失われていく中、ペンを走らせ漫画を描き続けました。自己犠牲の上に正義を貫くアンパンマンは弱くも強いヒーローだったのです。
その震災後に、ラジオのリクエストで一番多かった曲がアンパンマンのマーチだったそう。
確かに、この時期よくこの曲が流れていました。そして、この曲を聞くと不思議と元気が出てくるんですよね。
アンパンチは
単に暴力で悪を排除する話ではなく、戦いながら共存。菌が増えすぎても美味しいパンはできないし人間も病気になってしまう。
アンパンチが調整剤。暴力や戦争という直接的な解決手段ではなく、人間が本来持っている力を表現しているように思います。
人に愛と勇気を与えているような存在。
アンパンマン弁当
そんな思いがあったので、香川に来たらぜひアンパンマン弁当を買って、元気100倍になりたかったのです。アンパンマン弁当は2種類ありました。
アンパンマン弁当
アンパンマン弁当
かわいいアンパンマンの水筒つき 価格1200円(税込)
フォークもアンパンマンです。
でも、
このかわいいアンパンマンの水筒にはお茶も入っていない空っぽの状態でした。(; ・`д・´)
それは、普通の事なのでしょうか?お弁当にお茶がないのは、辛いです。
これは、戦争時代のやなせさんからのメッセージ?(違)
いつもニコニコしてて、笑顔がいい感じ。
ちなみにソース入れのアンパンマン容器にも、何も入っていませんでした (*´▽`*)
げんき100ばい!アンパンマン弁当 価格1300円(税込)
そして、もう1つのアンパンマン弁当を購入。
げんき100ばい!アンパンマン弁当 価格1300円(税込)
フタを開けるとアンパンマンの目とほっぺと鼻がバラバラです。
すでに誰かを助けて戦ったのかもしれません(笑)
顔を整えて、いただきます。げんき100倍!
販売箇所
これらのアンパンマン弁当は、コチラで買うことができます。
販売箇所
高松駅 コンコース1階駅弁販売店 7:20~20:00
予約:前日午前中まで
受付:9:00~17:00
詳しくは、JR四国 アンパンマン列車 で、確認してください。
アンパンマンおにぎり
自分でも作ってみました。アンパンマンのキャラおにぎり。
アンパンマンが一番作りやすかった。顔はケチャップで味付けしています。
材料は、すべてオーストラリアで手に入るもので作っています。
アンパンマンのパン
アンパンマンのパンも香川県で買うことができます。
ウィリーウィンキーのお店で発売中。
かわいい~です。食べるのがもったいない~。
お土産で持って帰ったら喜ばれました。
さいごに
テレビで やなせたかしさん を見てから、アンパンマンを意識するようになりました。
顔があんぱんで、ボロボロのマントを来たカッコ悪い世界最弱のヒーロー。雨にぬれると弱い。泥が付いても弱い。顔が曲がっても弱る。でも仲間が困っているとアンパンマンは、やってきます。武器も持たずにバイキンマンと向き合うのです。
周囲の大人たちからは、こんな作品絶対人気が出るわけないと言われていたのに、なぜか子どもたちから最初に人気に火が付き、幼稚園や保育園で何度も絵本を読んでとせがまれるほど好かれていったのです。
やなせたかしさん作詞のアンパンマンマーチに
なんのために生まれて なにをして生きるのか こたえられないなんて そんなのはいやだ
とありますが、
アンパンマンを好きになる子どもは、特に0歳~2歳児で圧倒的人気だそうです。
このことを聞いて、もしかしたら生まれたばかりの子どもは、生まれてきた理由を知っていて、アンパンマンに反応するのではないか?と思ったのでした。大人たちが忘れてしまった「生まれて来た理由」を子供たちは覚えているではないだろうか?
「何のために生まれて来たのか」は、すっかり大人になった?私には分からないけれど、やなせたかしさんの大器晩成な人生をテレビで見ていて、「何かをやり続ける」(継続は力なり)の大切さを教えてもらったような気がします。
そして、やなせたかしさんの名言で、他にも心に残るいくつかの言葉がありますが、この言葉が一番印象に残っています。
「人は人を喜ばせることが一番嬉しい。人生はよろこばせごっこ。」
本当にそう思います。人生はよろこばせごっこ。
そういえば、「おいしいもので人を幸せにしたい」と願ったKFC創業者のカーネルサンダースさんも大器晩成な方でした。
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