
2025年のJR東海「そうだ 京都、行こう。」の秋編CMで登場した京都の東福寺。
あの圧巻の紅葉を、実際に見に行ってきました。
わ~!綺麗。
TVCM 2025年 秋編(30秒) そうだ 京都、行こう。
念のために申し上げておきますが、
紅葉だけが僕がこの町に惹かれた理由ではないんです。でも・・・、
でも、やっぱり
綺麗だなあ。
そうだ京都、行こう。
CM以上に美しかったです。本当に綺麗、これぞ日本の秋。
「スマホで十分」と言われる時代だけど、ここはもう生で見たほうが何倍も最高の場所です。
東福寺(とうふくじ)

京都の紅葉スポットといえば「東福寺(とうふくじ)」です。
京都でも指折りの紅葉スポットとして知られています。
なかでも、境内を東西に縦断する「洗玉澗(せんぎょくかん)」という渓谷を染め上げる紅葉は見事なもので、通天橋(つうてんきょう)と臥雲橋(がうんきょう)という2つの橋廊(はしろう)からの眺めはまさに絶景です。
東福寺の渓谷には3つの橋があり、「東福寺三名橋」と呼ばれ、
上流から
・偃月橋(えんげつきょう)
・通天橋(つうてんきょう)
・臥雲橋(がうんきょう)
という3本の橋が架かっています。
アクセス
東福寺は、京都駅からひと駅のところにある大きなお寺で、秋になると境内の谷がまるごと真っ赤に染まることで有名です。
特に「通天橋」から見下ろす紅葉は、写真で見るより実物のほうがずっとすごくて、まさに京都の秋はこれ!という景色が広がっていました。
通天橋 拝観料金(秋期11/15~12/7):大人1000円
(通常期):大人600円
普段は静かで落ち着いた雰囲気の禅寺ですが、紅葉の時期は全国から人が集まる超人気スポット。
京都で紅葉を見るなら、一度は行っておきたいド定番の名所です。

臥雲橋(がうんきょう)

臥雲橋(がうんきょう)・・・臥=横たわる。雲=雲の上。
ここは住人の生活通りにもなっていて、無料で渡ることができます。
紅葉の時期には、多くの観光客で大変混み合います。
ここから見える景色が、そうだ京都、行こうのCMの場所。
通天橋と美しい紅葉が見渡せます。

眼下に楓の木々が広がり、秋の紅葉シーズンには京都屈指の眺望を誇ります。
谷いっぱいの紅葉が雲のように広がって見えます。
撮影は1回したら移動してくださいと警備の人が案内していました。
それでは、いろいろな角度から紅葉を楽しんでみましょうか。
本坊庭園(方丈)

本坊庭園(方丈) 通天台から眺めてみました。
拝観料 500円
方丈…禅宗寺院における僧侶の住居。(後に応接の間の役割が強くなりました。)
方丈には、東西南北に四庭が配され、「八相成道(はっそうじょうどう)」に因んで「八相の庭」と称されます。

八相成道・・・釈迦の生涯の八つの重要な出来事。
昭和の名作庭家・重森三玲の作。
近代庭園の傑作で、昭和14年(1939年)に完成されたものです。
鎌倉時代庭園の質実剛健な風格を基調に、現代芸術の抽象的構成を取り入れた近代禅宗庭園の白眉(はくび)として世界各国に紹介されています。
禅宗の方丈には、多くの名園が残されてきましたが、方丈の四周に庭園を巡らせたものは東福寺の方丈のみ。
本坊庭園は、写真を撮るのはもちろん、座って静かに眺めるだけでも心が落ち着く場所です。
東福寺に行ったら、ぜひ通天橋や臥雲橋とあわせて訪れたいスポットですね。
偃月橋(えんげつきょう)

無料
偃(えん)= そる・寝かせる/弓形に曲がる
月(つき)= 三日月のような形
ゆるやかに弓なりになった橋です。難しい漢字ですね。

見た目は素朴で観光客もあまりいません。ここは穴場なんです。
紅葉の名所・通天橋とは違った静かな時間を感じることができ、無料で通れます。
ここを渡り、
東福寺の紅葉穴場スポットへ行きました。
即宗院

幕末の鳥羽・伏見の戦いで亡くなった薩摩藩士を弔う「薩摩藩戦死者供養碑」があることでも知られています。
歴史の節目ごとに「人を供養する場」として役割を担ってきた、ちょっと特別な空気感のお寺です。
庭園は現在京都市名勝に指定され、紅葉の美しさと千両の鮮やかさで有名。
観光客で混みあう通天橋や本坊庭園を抜けた先にある静かなスポットです。
ゆっくり座って美しい庭を堪能できました。入場料300円なのもいい。歩き疲れたらここで、ゆっくり休憩してみてはどうでしょう?

即宗院の奥(無料で行けます)には、明治維新期の戊辰戦争で亡くなった薩摩藩士を慰霊するために建てられた石碑があります。

即宗院にひっそりと佇むこの碑を前にすると、ただの歴史の一部ではなく、確かにそこに存在した人々の命の重さが静かに伝わってきます。華やかな紅葉に包まれる季節には、その鮮やかさと戦いの記憶が対照的で、胸に沁みるものがあります。
自然の美しさが、過去の悲しみを優しく包み込むようにも感じられ、歩いているだけで時間の流れの不思議さに思いを巡らせてしまいました。
観光地としての華やかさとは違う、静かに心を動かされる場所という印象が強く残りました。
国宝 三門

東福寺の三門は、室町時代から残る日本最古級の禅宗様建築で、国宝に指定される壮大な門。東福寺の象徴とも言える圧巻の存在感です。
禅宗寺院の正門として、仏の教えの世界へ入る入口を象徴します。
さいごに
そうだ京都、行こう。で、さっそく行ってみた東福寺。
紅葉に染まる庭園は、色と形のコントラストがまるで現代アートのようでもあり、歩くたびに新しい表情に出会えました。
歴史が静かに息づく橋や庭園、戦の記憶を伝える史跡、そして国宝の三門など、見どころがあちこちに広がっていました。
それぞれの場所に異なる時代の物語を感じながら、目の前に広がる紅葉の鮮やかさに思わず息をのんでしまいます。
秋の風に揺れるもみじを眺めながら歩くと、心までゆったりと染まるような感覚に包まれますね。
歴史と自然が織りなすこの景色は、訪れる人に深い余韻と温かい感動を残してくれます。
季節を問わず、ぜひ一度足を運んでみてほしい場所。
あなたも、そうだ京都、行こう。ですよ~。
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