ラーメン激戦区の横浜で、
家系総本山 吉村家(よしむらや)のラーメンを食べてきました。
家系総本山 吉村家(よしむらや)
家系総本山吉村家(よしむらや)は、日本の神奈川県 横浜市にあるラーメン店です。
とんこつと鶏ガラをベースにしたコク深いスープに特製醤油ダレ、短め極太麺が特徴の濃いラーメン。
フジテレビ「東京Vミシュラン」コーナーでとんこつ醤油ラーメンランキング1位受賞するほどの実力です。
テレビ、新聞雑誌などのメディアにもいつも取り上げられている有名店で、
濃厚トンコツ醤油スープに魅了された人々が、開店と同時にいつも並んで待っている人気店。
「家系ラーメン」の元祖でもあり、「家系」と呼ばれる全国ラーメン店の頂点に立ち、
店主 吉村実の味を受け継ぐ人間は、直弟子・孫弟子を含めなんと300人!
家系ラーメン(いえけいラーメン)・・・
家系ラーメンとは1974年創業の「吉村家」を源流とし、その弟子や孫弟子を中心に神奈川県を中心に広がっていった豚骨醤油ラーメンのことです。元々が吉村「家」で、そこから派生した店舗の屋号に「○○家」とつくことが多かったので、「家系」とよばれるようになりました。参考:ネットペディア
ネットで「吉村家」を検索すると
死亡、暴力とか。
恐いんですけど・・・
場所
家系総本山 吉村家
〒220-0005 神奈川県横浜市西区南幸2-12-6
営業時間 11:00~20:00
定休日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
吉村家との出会いは、
横浜で夜ごはんを食べる場所を探していて、
ものすごい人だかりを見つけたのが最初。
何?何?ここだけ?どうしたの?
この黒山の人だかりは、
あの家系ラーメンの始祖 家系総本山 ラーメン 吉村家に並ぶお客さんの列でした。
これがあの吉村家か!
昼行っても、行列!
何日か前を通っているうちに、空いている時間帯が分かったので
その時間を狙って行きました。
それは、昼でもない夜でもない3時のおやつ時を過ぎた頃の平日の16時頃。
それでも待っている人はいたけれど、
外のベンチに座れ、15分ほど待って店に入ることができました。
注文の仕方
うっすらガラスにカメラ禁止マークが反射してみえます。
- 券売機で食券を買う(券売機は2台)
①ラーメンを選ぶ
・ラーメン(大・中・小)
・チャーシュー麺(大・中・小)
②お好みでトッピングを選ぶ - 列に並ぶ。
- 店の席に着き、食券を渡す時に注文時の呪文(コール)。
・麺の硬さは? かため/普通/やわらかめ
・味の濃さは? 濃い口/普通/うす口
・鶏油(チーユ)の量は? 多め/普通/少なめ
※ 麺の量は少なめもできます。
「かため、濃い口、多め」の呪文にしました。
早死に確定かもしれません。
水はセルフサービスで自分で取りに行きます。
水色のカップが綺麗です。
真っ赤なカウンター席でラーメンを待つ間、お客さんみんな無言。
キッチンで手際よく働く店員さんの姿を見つめながら待っています。
働いているスタッフは、ねじり鉢巻き、白いTシャツ、白いズボンに長靴。
東京リベンジャーズの愛美愛主(メビウス)とか、
黒龍(ブラックドラゴン)を彷彿させるのは私だけでしょうか?w。
真っ赤なカウンター、白の作業服、
オラオラ~何見とんじゃわーれ。と言われそうです。
※ もちろん、そんなことありません。
活気ある厨房を待っているお客さんは、メビウスみたいなスタッフを尊敬するように見ています。
紅白でめでたく活気があります。
メニュー
ラーメン
・ラーメン 750円
・ラーメン 中盛 900円
・ラーメン 大盛 1000円
・チャーシュー麺 900円(チャーシュー3枚)
・チャーシュー麺 中盛 1070円(チャーシュー5枚)
・チャーシュー麺 大盛 1110円(チャーシュー5枚)
サイドオーダー
・味玉 50円
・ゆで玉子(くずれ)10円のみカウンターへ 売切れ
・海苔増 60円
・玉ねぎ 100円
・野菜畑 100円
・キャベツ 100円
・生ほうれん草(茹で)売切れ
・細切りネギ 150円
・自家製辛みそあえ 140円
・ライス 120円
●チャーシューまぶし(ごはんと是非)
●生玉子(赤玉)
●みず菜(ゆで)
●ニラもやし 売切れ
●きくらげ 120円
●万能ねぎ(きざみ) 売切れ
●紙エプロン 20円
●印は、直接小銭をカウンターに置きます
券売機で購入できないトッピングが、このホワイトボードに書かれています。
これで、自由にカスタマイズできますね。
売切れのものには、値段が書いてなく、
チャーシューまぶし(ごはんと是非)、生玉子(赤玉)、みず菜(ゆで)は
扉に貼ってあったセコムのシールで見えなかった。じゃまよ、セコム~。
まあ、メビウスには必要ないわな。
ラーメン、ライス、野菜畑を注文
ラーメン、ライス、野菜畑を注文しました。(プラスチックの食券を渡します。)
その時にラーメンの調理方法を聞かれるので、すぐに言えるように考えておきましょう。
呪文「かため、濃い口、多め」にしました。
最初にライスがきました。
ライスだけかと思ったら、野菜の浅漬けが彩りよくのっかっていて、おトクに感じます。
先に少しご飯と浅漬け食べて、
後でラーメン来たら、残りのご飯をラーメンに付いてくる海苔をしみしみにしてご飯巻いて食べよう。
次に野菜もりもりの野菜畑が来ました。
茹でたもやし、ほうれん草、ニンジンなどがたっぷり入った野菜畑です。これで100円。
吉村家のサイドメニューは安いな。
そして、ついに来た~!
本場、家系ラーメン!
吉村家のラーメンです。
具はチャーシュー、ほうれん草、のりが基本のようですが、
野菜はチンゲン菜でした。豪快にのせられています。
ギラギラ黄金色に輝く鶏油(チーユ)、薄ピンクのスモークされた柔らかジューシーなチャーシュー、罪悪感がなくなるたっぷり野菜のチンゲン菜(ほうれん草の時もあり)、薬味にねぎ少々。
美味しそう~。
では、いただきます!
まずは、スープから。ごくっ。
豚骨、鶏ガラの旨味に濃い醤油ダレ、鶏油が入っているからか少し熱めで、
味は、
うっ!?しょっぱい!!
出汁文化の関西人にはウケない味!?
次に麺。
中太で短めの麺が濃いめの醤油だれに絡みます。
うっ!濃い!からい!くどい!
周囲の客は、ものすごい勢いで食べています。(え?速っ!)
調味料
卓上調味料もたくさん置かれていました。
- ガーリックパウダー
- 特製刻み生姜 (歯ざわりにこだわった吉村家社長自慢の影役者)
- 塩・コショウ
- トウバンジャン
- 酢
- 行者ニンニク
- しょうゆ
- おろし生姜
- 七味唐辛子
- 無臭ニンニク
豊富な調味料。
オリジナルな食べ方を見つけてみるのも楽しそうです。
ラーメン屋の暗黙のルール・マナー
お客さんは半分ずつの全員入れ替え制で、10人ほどまとめて入店しまとめて出るので、
行列があっても回転は早いです。並んで見ていると分かります。
日本人の「空気を読む文化」をここで見られました。
店の人は何も言いませんが、
言葉で言わなくても、周りの人の雰囲気や行動を見て判断できるの人が多い日本人。
人気店では、何時間も外で待っているお客さんがいます。
自分だけのんびり食べている場合ではありません。
「他の客の食べるペースを観察して、自分が遅かったらペースを上げる。」
「食べたらさっさと出る。」
「黙って食べる。」
ラーメン二郎のジロリアンほどではないですが、
みなさん、暗黙のルール・マナーで食べていました。
私はこういった家系ラーメン初心者で、下調べをして来ました。
無礼があってはいけないと、
ラーメンよりも周囲を観察しながら食べていました。
家系ラーメン食べに来るみなさんの食べる時間は、5分ほどです!(速っ!)。
食べ終わったら、誰にも言われていないのに
テーブルを綺麗に拭き、どんぶりをカウンターに戻しごちそうさま。
私も急いで食べて、マネして同じようにしました。
ごちそうさま。
人気ラーメン屋になぜ暗黙のルールがあるのか?
吉村家は、美味しいラーメンを会話を交えゆっくり味わってワイン、ビール片手に・・・
などオーストラリアみたいにデートで語りながら食べたい人には向きません。
オーストラリアのラーメン店はおしゃれでお酒が飲める
ちょっとしたデートスポット店となっています。
よく吉村家は、まずいと言う人もいますが、
確かにここは、うまいラーメンを出すのが目的ではない。
もちろん、ここのラーメンの味を本気で好きな人もいます。
店内に、
新鮮で立派な野菜がずらりと並んでいて(なんと無料!)
「ご自由にお持ち帰りください」と書かれていました。
帰り際に、あの東京リベンジャーズに出てくる強面のメビウスメンバーみたいな人から
ぎこちない笑顔で、「良かったら無料の野菜をどうぞ!」と言われた時、思ったのです。
このお店は、
来てくれる人を安価でお腹いっぱいにして元気をつけてもらいたい気持ちのある、愛ある温かいお店。
それが例え、ぎとぎとの脂でも、それは体内に蓄えるエネルギーとなる。
仕事をしていない学生や無職でお金がない人でも食事で満足させて元気にしてあげたい。
でも、こっちも商売なので回転率も上げないといけないから・・・。
それを知っている常連客が、独自のルールを作っているのだと思ったのです。
・食券はタイミングよく買う
・食べる事に集中
・食べたらさっさと出る
・(少しでもスタッフの仕事の手間が省けるように)テーブルを拭く
・食べ残さない(食材を無駄にしない)
このような暗黙のルールがあるのは、
客がそのお店を応援していて続けてもらいたいし、
儲けさせてあげたいという思いから。
今は、テレビや新聞で取り上げられ有名店になってしまい、
食通が来て、思ったより美味しくないとかマズイとか
(もちろん、美味しい、旨い、大好きと言う人もいます!)言われていますが
お腹が空いた人々を安価でお腹いっぱいにしたい、という、
お店の心構えを知っている人が
店を応援するために有名店にしたのだと感じました。
ラーメン二郎などの人気のラーメン屋に厳しい暗黙のルールがなぜあるのか?も、
そういった理由だと思います。
味重視な人もいれば、値段や量が一番な人もいるのです。
自分を支えてくれる店を少しでも応援したい。
いつまでも、こういった人々の応援がある限り、
続いて行くラーメン店だと思います。そこに愛がある限り。
ラーメン屋のくせに厳しいルールとかつけて面倒くさいとか、有名になってうぬぼれているとか、文句を言う人もいますが、昔から栄養たっぷりな安いラーメンをいつも食べさせてくれる俺らの推しのラーメン店、その店にいつも通っている彼らが大切にする暗黙のルールも守っていきたいと思いました。
そして、
脳内でこの曲が流れましたね。
何度しくじろうともあなたを救い出す・・・。
さいごに
吉村家は、お客さんも店を熟知していて無駄がなく、
お店の接客もよく考えられていてスムーズで、それでいて心遣いも感じられるお店でした。
言葉遣いも丁寧で、
業務フローや接客マニュアルも完璧だと思います。
小さなお子さま連れの4人家族も並んでいましたが、彼らは小さな個室に通されていました。
最初はどんな恐い店なんだろうとびくびくしていましたが、
なぜ行列ができるのか?なぜ暗黙のルールがあるのか?を考えたりすると納得できるお店です。横浜で行ってみたいラーメン屋になること間違いなし。
しかし、ここに外国人や初心者、空気読めない人を連れて行くときは、
しっかり説明してから連れて来なければいけないなとも思いました。
初めて家系行く人や初心者の方は、
暗黙のルール・マナーを知ってから行くといいでしょう。
日本独自に進化してきたラーメンの食べ方、なぜルールがあるのか?
家系ラーメンの頂点、聖地巡礼する時に、ぜひ考えて、吉村家のラーメンをお試しあれ。
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