歯ぎしりの音を聞いたことがありますか?
私は、入院するまで聞いたことがありませんでした。
オーストラリアの医療
オーストラリアには「メディケア(Medicare)」
と呼ばれる公的国民健康保険があります。
【メディケアの加入資格者】
・オーストラリア国籍の者。
・オーストラリア永住権(Permanent Resident )保有者。
オーストラリアで体調が悪くなった時は、
まずは、GP(General Practitioner)と呼ばれる総合診察医のもとへ行きます。
いわゆる、街のお医者さん的な診療所です。
GPは、病気の事についてなんでも相談できる総合診察医で、
ちょっと体調が悪い、風邪をひいた、お腹が痛い、ケガをしたなど
広範囲の分野にわたり診断を無料で受けられます。処方医薬品は実費。
GPが、この患者にはもっと治療が必要だと思ったら、そこでその病気の分野の専門医を紹介してくれ、専門的な治療を受けるようになります。
これは、オーストラリアのすばらしい医療システムだと思います。
普通の人が病気になった場合、何科に行っていいかわからない場合もありますよね。
それをオーストラリアの街のお医者さんGPは適格に判断し教えてくれるのです。
ただし、歯科と眼科診察(視力検査は無料)の治療費は適用外。(民間の保険に加入するケースが多いです。)
だから私は、歯と目は日本で診てもらうようにしています。
私は、オーストラリアで手術をしたことがあり入院していました。(しかも無料で)
あの時は、ありがとうございました。ドクター!オーストラリア!
最高の技術と最新の手術!そして、無料!病院食も美味しかったです!
オーストラリアで入院中
同じ病室の人
となりのベッドで寝ている人から、カカカカカカカカ・・・・・・・
という音が毎晩、聞こえてきました。
大きないびきをする人もいます。うなされる人も。これが無料公共施設の現状です。
カカカカカカカカカ・・・・・
何の音だろう?
隣のベッドから聞こえてきます。
真っ暗なのでみんな寝ているようでしたが、
その人のベッドから音が聞こえているようでした。何かの機械音かな?
日中も、そのカカカカカカ・・・・・・・音が聞こえたので
音のする隣の人のベッドを覗いてみました。
その人は寝ていて、口もアゴも動いていません。????
機械もついていません。なんだこの音?
どこから音がするんだろう?と不思議に思っていたら、
部屋に来たナースから、
と、教えてくれました。
カカカカカカカカ・・・・・・・・・・と規則正しく機械音のように流れるその音は、
口もアゴも動かさず、微動だにせず、ただ不思議な空間で音を静かに出しているのです。
まるで、まな板の上で包丁を叩いているような音。
実は私も歯ぎしりをするらしく、寝る時にマウスピースをしています。
どんな音がするんだろうとずっと聞きたいと思っていました。聞けて嬉しい❤
まな板音。そうだ!あのテレビ。
日本の健康番組、健康カプセル!ゲンキの時間
日本の健康番組、健康カプセル!ゲンキの時間の「ストレス解消・癒やしの方法」を見ていて思ったのですが、歯ぎしりは、もしかしてストレス緩和の為に無意識に体がしているのではないかと思ったのです。
人にはストレスが3種類あって、
「怒り」「悲しみ」「不安」
の3つのタイプがあるそうです。
ストレスチェック
健康カプセル!ゲンキの時間
参考ストレスチェック
①すぐカッとなる
②不機嫌になる
③内心ひどく腹立たしい
④心配事が多い
⑤気持ちが落ち着かない
⑥心細い
⑦みじめに感じる
⑧自分は何もできない
⑨希望が持てない
例えば、①すぐカッとなる の質問で
・全くなかった場合は0点、
・少しあった場合は1点、
・まぁまぁあった場合は2点、
・かなりあった場合は3点、
・非常に多かった場合は4点
①~⑨まで、1つずつ点数をつけて計算してください。
診断結果
・①②③の合計点が一番多い人
最も強いストレスは「怒り」。物事が自分の思い通りにいかないなど、イライラしている時の感情です。
・④⑤⑥の合計点が一番多い人
最も強いストレスは「不安」。将来の事など何か気がかりな事があり、気持ちが安定していない時の感情です。
・⑦⑧⑨の合計点が一番多い人
最も強いストレスは「悲しみ」。信用を失ったりして自分に自信がもてない時の感情です。
私は、不安と悲しみのストレスがありました。自分では気が付かなかったです。
そして、その番組では、それぞれのストレスの癒やし方を紹介していました。
ストレスの癒やし方
「怒り」のストレスの癒やし方
・クッションを叩く。
・身体を動かす。
・ジョギングする。
怒りは、エネルギーが行き場をなくしている状態なので、怒りの感情を何かにぶつけて発散するのが効果的なんだそうです。
「不安」のストレスの癒やし方
・動物と触れ合う(動画でもOK。)
・恋愛映画を観る。
・自分の腕をゆっくりなでる。
・カップルや夫婦で名前で呼ぶ。
動物と触れ合う事や動画を見る事でもオキシトシンが分泌され、名前で呼ばれた人は、その人に認められていると感じ安心や落ち着きを得られるそうです。
オキシトシンとは、「心地良い」と感じると脳から分泌されるホルモンで、安心感を与えたり、ストレスホルモンといわれるコルチゾールの分泌を抑えたりする働きがあります。
「悲しみ」のストレスの癒やし方
・まな板を包丁でトントンたたく。
・ペンを回す。
・ガムをかむ。
・炎を見つめる(パチパチ音を聞く)動画でもOK。
↓
幸せホルモンのセロトニンが不足する
↓
活力がなくなり、無気力になる。
そんな時に、一定のリズムの運動を行うと
幸せホルモンが分泌され活力が戻ってくるそうです。
そう!その、まな板をトントンの音で気が付いたのです。あの病室で聞いた音。
まさに、寝ている間におこる歯ぎしりは、悲しみのストレスから身を守る為の修復作業だったのではないかと思ったのです。
ちなみに、
ナースに私も歯ぎしりしている?と聞いたら、
と言われました。キリキリ~な音らしい。
自分の歯ぎしり聞いてみたいわ。
シチュエーション別ストレス解消法
また、海外の有名大学が発表した
シチュエーション別のストレス解消法も紹介されていました。
仕事で失敗して落ち込んでいる時
・嫌な体験を紙に書いて思いっきり破る。
不安や緊張で押し潰されそうな時
・鏡の中の自分に対して「君」と話しかける。
イラっとした時
・目を閉じて5本の指で額を10秒間軽く叩く。
さいごに
新型コロナウイルスの影響で生活の変化を迫られ、日々のストレスが増加していますよね。
自分にはないと思っているストレスは、実は自分の体が一番よく知っているようです。
人は嘘をつくけど、体は嘘をつきません。
ストレスを放置すると健康も脅かされてしまいます。
歯ぎしりは、寝ている間にストレスを取り除き、体をもとの正常な体に戻そうとしていたのではないでしょうか?
人間の体は優秀な乗り物で、自分で状態を察知して修理しようとしていた。
自分のために頑張ってくれている体に感謝して、理解するようにして大切にしないとね。
体さん!ごめんね。今まで気が付かなくて。
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