2020年10月1日から始まった日本の「Go To Eat キャンペーン」。
新型コロナウイルスの影響で飲食店が致命的なダメージを受け
倒産や廃業に追い込まれる事業者が多数いるといわれています。
そこで日本政府が打ち出した「Go to Eat キャンペーン」。
Go to Eat キャンペーンとは
「 Go to Eat キャンペーン」とは 、
感染予防対策に取り組みながら営業している飲食店および、食材を供給する農林漁業者を支援するため、国が以下の取り組みをするキャンペーンです。
感染症対策を行っている飲食店に対し、
「食事券」と「オンライン飲食予約」
で支援するというもの。
食事券
食事券の場合は、購入額の25%が上乗せされます。
たとえば、1万円分購入すれば1万2500円分のプレミアム付食事券がもらえる。
1回の購入2万円まで。
販売期間:2021年1月末まで
有効期限:2021年3月末まで
参加事業者
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gaisyoku/attach/shokujiken.pdf
オンライン飲食予約
オンライン飲食予約は、
オンライン飲食予約サイト経由で飲食店に予約、来店した人に対して、
次回以降に利用できるポイントを付与してくれるもの。
ランチタイムの利用は1来店で500円分、
15時以降のディナータイムでは1000円分のポイントを付与できる。
ポイント付与の上限は1回の予約あたり、10人分1万ポイントまで
ポイントの付与:2020年10月1日から2021年1月末まで
利用期間:3月末まで
オンライン飲食予約サイト15事業者
・ぐるなび
・一休.com
・ホットペッパーグルメ
・オズモール
・ヒトサラ
・食べログ
・EPARKグルメ
・favy
・Retty
・Chefle
・Yahoo!ロコ
・EPARK
・トレタ
・LUXA
・大阪グルメ
政府が負担する割引きなので飲食店の経営者を圧迫しないし、利用者も嬉しい。
たとえば予約サイト経由で毎回予約して、
家族3人でディナーに行く:
3000ポイント(1000Px3=3000P) 3000円分もらえる。
↓
翌日、その3000ポイントを使ってランチ(3000円無料)に2人で行く:
ポイント付与1000ポイント(500Px2=1000P)1000円分もらえる。
↓
翌日、1000円分の食事ポイントで1人でランチ(1000円無料)に行く:
ポイント付与(500P)500円分もらえる。
↓
翌日、500円分の食事ポイントで1人でランチ(500円無料)に行く:
ポイント付与(500P)500円分もらえる。
↓
翌日、500円分の食事ポイントで1人でランチ(500円無料)に行く:
ポイント付与(500P)500円分もらえる。
キャンペーン終わるまでずっと続く・・・
こんな感じでしょうか?
※オンライン予約と支払いをした人にポイントがまとめて付きます。
※ポイントは、店内での飲食が対象。
※食事券は、おつりがでません。
※一部オンラインサイトにおいては、一定額以上のお会計の場合にポイントが付与される場合があります。
トリキ錬金術とは
その「Go to eat キャンペーン」を使った錬金術で、
今回ターゲットにされた格安居酒屋チェーン鳥貴族。通称、トリキ。
オンライン飲食予約の錬金術が取り沙汰されました。
(鳥貴族は、ドリンクも含め全メニューが298円均一で安いんです!税込327円)
ポイント1000円分をもらい、差額分(673円)トクするというもの。
「鳥貴族マラソン」とも呼ばれています。
- トリキAでまずはハイボール →店を出る。
- トリキBで串一皿 →店を出る。
- トリキCで釜飯 →店を出る。
- トリキDで〆のパフェ →店を出る。
こんな感じではしご。
これで(4000P-1308円=)2692ポイント(2692円相当)が稼げます。
まさにトリキの錬金術師。
1日、トリキ10店舗回れば、6,730円分儲かるというわけです。
1日10軒1日6730円→月約20万円。
ネットの意見
利用客と飲食店の両方に利があるように考えられた、今回のGoToEatキャンペーン。
ネットでの意見は、
など非難の声があったり、
などの擁護派も。
ニュースやネットで盛り上がりを見せていました。
別になにも悪いことしているわけでもないし、
やりたい人はどんどんやっていいんじゃないでしょうか?
ポイントが増える→ポイントが使える所は限られている→結局、再度外食が必要になり消費が増える→税金が回る。
現金ではなく、その予約サイトでしか使えないポイントなのです。
一部、楽天ポイントに変えられるのもありますが、還元率は低くなります。
キャンペーンの宣伝
私が思うに、
これは、Go To Eatキャンペーンのすごい宣伝になったと思います。鳥貴族も。
「Go To Eat」とか「Go To Travel」とか、
よく使い方が分かっていない人も多いですよね?
特に私は現在海外にいるので、なんとなく知っていても
どこでどのように使えるのか知りませんでした。
知ろうとも思わなかったし、使えないし、面倒そうだし。
でも、トリキ錬金術が話題になっていて、
おもしろい使い方をしている人がいるなあと思って、
初めて「Go To Eat」について興味を持ったのです。
うらやましいな日本。笑える。面白い!
鳥貴族で1品だけ頼んで出る。
超~渋い!クール!
学生や暇な人や話題作りしたい人や心が若い人強靭な人は、するでしょう。
裏技でポイントゲットするのは、ゲームのようで楽しいでしょうし
スタンプラリー的な要素もあるし、達成感も得られる人もいると思います。
店側は特に止めてはいないようですが、
ニュースの記事によると、水すらも出してくれないという塩対応みたいです(笑)
- キャベツ (マヨネーズ&ごま油)
キャベツ盛(おかわり無料)にマヨネーズ(無料)とごま油(無料)をつけてもらい、飽きずに無限に食べられる。無限(インフィニティ)キャベツとも呼ばれています(笑) - マヨ貴族
やきとりにマヨネーズ(無料)をかけてもらえます。 - よく焼き
よく焼くことで、焼き鳥がかりかりになります。 - 焼き鳥丼つゆだく
焼き鳥丼のタレ(秘伝のタレ)は、つゆだく:タレ多め(無料)にすることができます。
トッピングにマヨネーズ(無料)もおすすめ。 - マヨから
からあげに、マヨネーズ(無料)をつけることもできます。
たっぷりつけたい方は多めにもらっておきましょう。 - 温かいお茶(無料)
何杯でもOK。 - 水(無料)
何杯でもOK。 - のり多め
やきとりなどに付いてくるのりは多めに注文することができます。(無料)
その他、明太子ソース、マスタード、塩多め - バター・ケチャップ
フライドポテトについてくるバター・ケチャップおかわり無料。 - 調味料
塩・一味・山椒は卓上にあります。(無料)
水(無料)とやきとり(327円税込)で、お会計。327円。
次に使えるポイント673円+ポイント1000円分。無限ループ。
遊び心あるわ~。
実行できる彼らは、楽しく豊かな生活を送っているんじゃないでしょうか?
テレビに出ていた男性は、パフェを1つだけ注文していましたね。
やきとりやでパフェ。
釜飯は30分かかるから、ちょっと遠慮したりしているのかな?とか思ったり。
きっと、彼は鳥貴族上級者の常連。
鳥貴族が本当に困ってるなら、
GoToEat予約者は、
・1000円以上飲食する場合のみ予約可
・テーブル席無しのカウンター席か相席
・1品オーダーの人は、5分以内に退出
・「Go To Eat」利用者は釜めしもレンチン3分
とかのルールを決めればいいのです。
ルールも各お店独自で決められるようになっているようですから。
飲食業を応援したいし、自分もトクだし、
いろいろ言われているようですけど
トリキ錬金術いいんじゃないでしょうかね。
鳥貴族も宣伝できたし、
貴族なんだし、貧民に優しくして❤
さいごに
「Go To Eatキャンペーン」は利用者にはメリットしかないので、
多数の人が利用すると思います。
売り上げが激減している飲食店にとっては、
ネット予約サイトが送客してくれるのはありがたいですよね。
ですが、お店側にとっては、デメリットもあります。
予約サイトは送客手数料が発生するサイトがあります。
食べログは1件の予約に付き、ランチ100円、ディナー200円で、ぐるなびはランチ50円、ディナー200円など。
ましてや、テレビでトリキ錬金術で話題となったので、
今まで知らなかった人も興味をもったんじゃないでしょうか?
普段、直接来店している人も、
当然ネット予約サイトから予約して来るようになるでしょう。
そうすると、送客手数料が増え飲食店の利益が減ってしまう。
ただでさえ利益率の低い日本の飲食店から、
ランチ100円、ディナー200円の利益が飛ぶのは負担が大きすぎます。
「結局大手のオンライン予約サイトだけが儲かる仕組みなのでは?」
とも言われていますよね。
週刊文春
「GoToイート」事業を受注「ぐるなび」系会社が菅首相に献金」
そこで、
庶民(え?貧乏なの?人生を楽しんでいる)の私たちができるのは、
送客手数料がゼロのオンライン予約サービス経由でお店予約することじゃないんでしょうかね?
お店側も手数料を取るサイトへの登録はやめるのです。
「favy」や「トレタ」「Retty」「Chefle」「大阪グルメ」は送客手数料が無料。
「ヒトサラ」はランチのみ無料。
がんばってほしいお店や、応援したいお店のために、
利用者はこれらの送客手数料無料サービスで予約して、
お店も送客手数料無料サイトに登録する。
飲食店は送客手数料なしに売り上げられ、利用者もおトクにキャンペーンを活用し
飲食店支援にもなります。
大手のトリキ錬金術の話題は宣伝目的もあったような気もしますが、
それはそれでいいと思っています。
問題提起でGo To Eat活性化に貢献したのですから!
トリキファンもいますし、新しいファンもできたと思います。
個人経営の飲食店は、送客手数料がかからないこのようなサービスを使って
どんどん集客して欲しいものです。
お客さんが応援したいお店は、必ず戻って来ます。そしてそこでまたお金を使うと思いますよ。