【社畜にならない】オーストラリアの働き方と最低賃金 

シドニー(Charging Bull)
シドニー (Charging Bull)


FFR
カジュアルになりました。

カモメさん
え?服装のこと?


今まで正社員(フルタイム)で働いていた会社を辞め
また新しい会社にカジュアルとして働くことにしたのです。

自由な時間を過ごそうと思ったから。

オーストラリアでの働き方は、基本「自分が一番大事」コレ最重要!
日本みたいに会社の為にがんばって働いたりしません。

体を壊そうものなら会社を訴えるでしょう。

オーストラリアの雇用形態(働き方)


オーストラリアで会社に雇用されて働く場合、

  • フルタイム (Full Time)
  • パートタイム (Part Time)
  • カジュアル (Casual)


主に3つの働き方があります。


フルタイム(Full Time)


フルタイム(Full Time) は、常勤です。

・週38時間勤務
・Sick Leave(病欠)あり
・Holiday Leave(4週間の有給休暇)あり
・老齢退職年金 (superannuation) あり

がっつりお金を稼ぎたい人向け。

普通にフルタイムで働いていると、年間600万円~800万円は稼げると思います。
残業はほとんどなく、定時で帰ります。

残業代も法律で厳しく決められていて、(2倍の時給)
雇用者も高い残業代を払ってまで仕事をしてもらいたくないのです。

給料は安定していて、首になることもよっぽどのことがないとありません。

パートタイム (Part Time)


パートタイム。

・週38時間勤務以下
・Sick Leave(病欠)あり
・Holiday Leave(4週間の有給休暇)あり
・老齢退職年金 (superannuation) あり


1日の最低労働時間は、3時間保証されています。

例)2時間で帰らされても、3時間分の給料がもらえます。

忙しい会社は、フルタイムと同じように働くことができます。
給料もフルタイムと変わらないくらい。

暇な時も最低時間は守られます。

カジュアル (Casual)


臨時勤務。勤務時間は不規則。

・勤務時間の保証なし
・Sick Leave(病欠)なし
・Holiday Leave(4週間の有給休暇)なし
・老齢退職年金 (superannuation) あり

保証がない代わりに
フルタイムやパートタイムと比べて時給が高くなります。(+25%)

初めて入社する人は、カジュアルから入ると採用されやすいです。
仕事量は安定していませんが、忙しい会社や大企業に入れば、安定して仕事があります。給料も働けば働くほどもらえます。フルタイムよりも良い給料がもらえる場合もあります。

ですが、突然、首もありw

業績不振になったりすると、まっさきにカジュアルから切られます。


今回働く会社は、
アプリで仕事をしたい日を選べるようになっているので気に入っています。

いつ働いてもいいし、どれだけ休んでもいい。時給も高いカジュアル。
誰かが休んでもいくらでも代わりがいて誰も困らない。

働きたくない時は、働かなくていい。

自分の好きな時間に働くことができるのです。

Uberみたいな(笑)

カモメさん
よく見つけたよな。
FFR
仕事の探し方も、次回書いてみます。

オーストラリアの最低賃金

オーストラリアの最低賃金(税引き前の金額)は高く
ワーキングホリデーの人達にも人気です。

【21歳以上の従業員の場合】
最低時給は、      $19.84(約1587円)
カジュアルの場合    $24.80(約1984円)
(2020年12月現在)

これが最低料金です。

資格が必要な職種などは、時給がもっと高くなります。

特殊な職業(資格必要)は、年間収入約1000万円~以上にはなるでしょう。

職種によって給料は異なります。
賃金は、 Pay Calculator で調べることができます。

給料は、土曜日は1.5倍、日曜日は2倍、パブリックホリデーは2.5倍となります。
その他、残業手当、早朝・深夜手当などが付きます。

高騰するインフレに伴ない、
最低賃金を5.2%引き上げることを発表しました。(2022年6月)参考:7NEWS

Public Holidays

パブリックホリデーは、国や地域で法的に定められた公式の休日のことを指します。

【Public Holidays】

・New Year’s Day (1 January)
・Australia Day (26 January)
・Good Friday
・Easter Monday
・Anzac Day (25 April)
・The Queen’s Birthday holiday
・Christmas Day (25 December)
・Boxing Day (26 December)

日本に比べると、祝日は少ないです。

賃金支払い日 (PAY DAY)

給料形態も会社によって異なります。

Salary:1週間ごと、2週間ごと、月払い
Hourly Rate:1時間あたりの賃金。時給。
Annual salary Package:年俸制
Commission Only:1つの仕事依頼による給料


オーストラリアの会社は、週払い(翌木曜日が給料日)のところが多いです。


FFR
毎週給料日。

木曜日が給料日の会社が多いので

毎週木曜日は、ショッピングセンターも夜遅くまで開いている
ショッピングデーとなっています。

給料をもらったら、ショッピングなどして使って楽しみましょうというキリギリス的感覚。

毎週給料日で高給取り。貯蓄がなくてもあまり気にしていません。

年金でなんとかなるし、政府も貧困層にはサポートもしっかりしてくれるので
老後も安泰と考えているのでしょうか?

それとも、オーストラリアを象徴する
ワルチング(当てもなくさまよう)マチルダ(寝具が束になったもの)
だからなのか?

シドニー
シドニー

ワルチング・マチルダ(Waltzing Matilda)



ワルチング・マチルダ(Waltzing Matilda)は、
オーストラリアの非公式の国歌で、第二の国歌と言われています。


スポーツ選手から兵士まで、すべてのオーストラリア人に誇りを持って歌われています。


誰もが知っていて口ずさめるオーストラリアを代表する歌。

歌詞の内容

簡単に言うと、

放浪者が、羊を盗んで警察に捕まりそうになり、
沼に飛び込んで死んでしまって、幽霊になって歌が聞こえるというお話です。

カモメさん
感動できない話じゃね?

ある日、陽気なスワッグマン(Swagman, オーストラリア英語で放浪者の意)がビラボン(同じく三日月湖や大きな水たまり、沼の意)のそばに野宿していると、羊が水を飲みにやって来た。どこかの農場主の羊であるに違いないが、あまりにも飢えていた彼は捕まえて食べた。残りの肉はずだ袋に入れて、歌った。「Who’ll come a-walzing Matilda with me?  誰か俺と一緒にマチルダワルツ(毛布ひとつで放浪)するやつはいないか。」やがて、3人の警官がやって来た。「お前のその袋の中に、盗んだ羊があるだろう?」。捕まれば縛り首になることがわかっていた彼は「You’ll never take ma alive. お前らなんかに、おめおめ生きて捕まるもんか」と言って、沼へと跳びこんだ。今でもその沼のそばを通れば、幽霊の歌声が聞こえるらしい。「誰か俺と一緒に放浪するやつはいないか?」と。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


この歌を大声をあげて歌うオーストラリア人。

オーストラリアに来た多くの移民は、本国イギリスの重い税金に苦しんでいました。
歌詞には、イギリスへの反骨精神、抵抗の気概が感じられます。

世の中の不正や、しきたりなどに果敢に立ち向かっていこうとする心持があるのです。


さいごに

オーストラリアで働く全ての労働者(移住労働者、ビザ保有者を含む)は
同じ職場において平等で法律によって手厚く保護されていて働きやすいです。

男女賃金格差なく、最低賃金は守られ、休暇を取る権利も与えられています。

もし賃金や労働条件に関して違反しているようであれば、
Fair Work Ombudsman に連絡すれば、即、職場問題を解決、支援してくれます。

実際に違法雇用の会社が通報され、
雇用主は何年にもさかのぼって従業員に正しい給料を支払った例もあります。


雇用主に逆らえない立場や不利益を被るかもしれない場合は、匿名で通報もできます。
英語が不慣れな人には無料翻訳・通訳サービス(TIS:131450)もあり。

労働者天国オーストラリア。

社畜と呼ばれるようなこともなく働きやすい国になっていったんですね。

ワルチング・マチルダのように、誰にも指図されずに自由に生きる自分の生き方を。

Who’ll come a-Waltzing Matilda, with me.

でも、人に迷惑をかけずにね。



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