
Sydney to Christchurch on Emirates from $508 Returnの格安チケットが出ていました。
これは、エミレーツ航空路線、ドバイ → シドニー→クライストチャーチの一部路線の以遠権路線です。
以遠権路線

「以遠権路線(fifth freedom flight)」とは、A国の航空会社がB国を経由してC国に行くときに、B国とC国の間の区間も運航・販売できる権利のことです。
例えば、エミレーツ航空が「ドバイ → シドニー → クライストチャーチ」という便を運航していて、シドニーとクライストチャーチ間だけを利用するのもOKな航空券です。
オーストラリアのカンタス航空のQF1便だと、シドニーからシンガポールを経由してロンドンまで運航していますが、QF1のシンガポール ― ロンドン区間は、オーストラリアの航空会社ですが、シンガポール ― ロンドン区間を旅行する乗客にチケットを販売できます。
また、カンタス航空は、シドニーからオークランドを経由してニューヨークへの路線も運航しています。
オーストラリア発着でもこの以遠権路線がいくつか運航中です。
以遠権路線を使うメリット

・料金が安いことが多い
・普段オーストラリア国内線では乗れないエアラインのサービスを体験できる
・マイレージ利用の穴場ルートになることもある
・ワイドボディの長距離航空機
・アライアンスハブ空港以外の場所に飛びたい場合、世界一周の予約に便利
航空券の価格が直行便より安いことも多く、しかも普段なかなか乗れない海外エアラインのサービスが体験できてしまうんです。
今は以遠権路線は減ってしまいましたが、まだまだ残っていますよ。
オーストラリア発の以遠権路線 一覧【2025年版】
バティック・エア・マレーシア(旧マリンド・エア (Malindo Air))
・ブリスベン – デンパサール(バリ)
・メルボルン – デンパサール
・パース – デンパサール
・シドニー – デンパサール
バリ旅行が激安になる穴場ルート。LCCでなく、フルサービス寄りのエアラインなのも魅力。
中華航空
・ブリスベン – オークランド
前回乗った中華航空。
台北/ブリスベン/オークランド行き。ニュージーランド行きが格安になることも!
中国東方航空
・シドニー – オークランド
LATAM航空
・シドニー – オークランド(25/10/26で終了)
チリの航空会社だけど、この区間は安くて評判も良い。
エミレーツ航空
・メルボルン – シンガポール
・シドニー – クライストチャーチ
シドニー〜クライストチャーチ線は2023年に復活した人気便です。エミレーツの豪華サービスでニュージーランドへ行ける贅沢ルート。
ブリティッシュ・エアウェイズ
・シドニー – シンガポール
イギリスの伝統エアラインで、シンガポール旅行もスタイリッシュに。
カタール航空
・アデレード – オークランド
こちらもニュージーランド行きの穴場。フルフラットのビジネスクラスも人気。
ターキッシュエアラインズ
・メルボルン – シンガポール
ソロモン航空
・ブリスベン – オークランド(金曜のみ)
・ブリスベン – バヌアツ
さいごに
以遠権路線は、日本では成田発が有名ですが、オーストラリア発でも意外とチャンスがあります。
ですが、以遠権路線=必ずしも安いわけではありません!
エミレーツのシドニー〜クライストチャーチ線や、ブリティッシュ・エアウェイズのシドニー〜シンガポール線などは、繁忙期や直前予約だとQantasの直行便より高いこともあります。
また、乗客の少ない路線を維持するために運航してる便もあるので、曜日やシーズンによって料金の振れ幅が大きいのも特徴。
海外旅行の際は、SkyscannerやGoogle Flightsで目的地+乗り継ぎ空港を含めて検索して値段を比べてみるといいでしょう。
お得な航空券が見つかるかもしれません。
旅行計画を立てるとき、ぜひこの「以遠権路線」もチェックしてみてくださいね。
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