
今回泊まったホテルの近くにある
Fish Lane(フィッシュ・レーン)に行ってみました。
- Fish Lane(フィッシュ・レーン)
- 小さな赤い扉
- 小さな扉だけじゃない!Fish Laneのアートたち
- 「the Traveller」by Bruno Catalano Raphael, 2024
- 「Octopus」 by Fuzeillear 2019
- 「Steam Machine」 by James & Eleanor Avery 2017
- 「Head in the Clouds 2」 by Fintan Magee 2017
- 「Greener Dogman & Rabbitwoman」by Gillie and Marc 2017
- 「Sunshine of Your Love (Rise & Pine)」by Samuel Tupou 2022
- 「Cormorant」by Christopher Trotter 2013
- 「Steam Fish」by Christopher Trotter 2013
- 「Fish Lane」by Elizabeth Woods & Kevin Leong 2017
- The Standard by ARIA
- さいごに
Fish Lane(フィッシュ・レーン)

Fish Laneは、ブリスベンのサウスブリスベン地区に位置する
ダイニングとアートのエリアです。
名前からして魚に関係あるのかなと思ったら、
当時の地元の実業家で政治家でもあったGeorge Fish(ジョージ・フィッシュ)に敬意を表して「フィッシュ・レーン」になったんだそう。
元々の名前は、「ソーダウォーター・レーン(Soda Water Lane)」。こちらもなんだか美味しそうな名前。Soda Water Laneは、サウスブリスベン港湾地域を支える重要な通路として使われていました。
今では、バー、レストラン、カフェ、ギャラリー、ストリートアートが集まるファッショナブルなスポットとなり、屋外ギャラリーのような雰囲気を醸し出しています。
近くには、Queensland Performing Arts Centre (QPAC)や
クイーンズランド美術館(QAG)・現代美術館(GOMA)があります。
ニューヨークタイムズで世界一のクロワッサンと称されたLUNEもありますよ。
ここは美味しいレストランやカフェが立ち並ぶだけでなく、
ストリートアートの宝庫でもあるんです。
小さな赤い扉

Fish Laneを歩いていると、建物の壁に埋め込まれた「小さな赤い扉」を発見しました。
まるでここには妖精や小人が住んでいるような不思議な雰囲気でわくわくします。
このアートは、メイス・ロバートソン(Mace Robertson) による作品です。こうしたミニチュアアートを通じて、都市の中に「隠れた物語」を作り出すことを目的としているゲリラアーティストです。
この扉、よく見るとレコードジャケットやBack IN 5 Minsと書かれた張り紙まで細かく作られていて、今にも小さな誰かが出てきそうな雰囲気です。
見つけた人だけが楽しめる、ちょっとしたサプライズですね。

小さな扉だけじゃない!Fish Laneのアートたち

Fish Laneには、赤い扉の他にもたくさんのアート作品があります。
「the Traveller」by Bruno Catalano Raphael, 2024

空白を含む人体。
空白部分があることで、幻想的な印象があります。まるでタイムトラベラーのような。
鑑賞者の想像力を刺激しますね。
「Octopus」 by Fuzeillear 2019

イギリス出身のClaire Matthews (Fuzeillear) の作品。
閉じ込められた世界にいる、白黒の巨大なタコ。
対照的に、鮮やかな黄色の日よけがかかったレストランの窓際では、
人々が楽しげに過ごしている。
影の中でもがき、うごめく巨大タコと、活気に満ちて輝く世界。その対比が印象的なアート。
「Steam Machine」 by James & Eleanor Avery 2017

ブリスベンの地元アーティスト、James と Eleanor Averyによる
「スチームマシン」と呼ばれる2つの青い彫刻。
抽象化された2つの「蒸気」は、近くにあった歴史的なBrisbane Steam Laundryと
Eodone Aerated Water Companyを表現しています。
「Head in the Clouds 2」 by Fintan Magee 2017

FintanはブリスベンHighgate Hillの出身アーティスト。
雲のような布地の形成物で顔を覆った女性を特徴としています。
この大規模な絵画に描かれている生地は、ブリスベンの紡績工場や廃工場で発見された廃棄された布に基づいています。
サウス・ブリスベンとクイーンズランドの消えゆく工場や倉庫に敬意を表しながら、アートの儚さ、地元の産業空洞化、そしてブリスベンの絶え間なく変化する顔を表現しています。
「Greener Dogman & Rabbitwoman」by Gillie and Marc 2017

木の後ろで緑に包まれ、
まるでデートをしているかのように仲良く座る人の形をした犬とウサギ。
野生では仲良くできない犬とウサギの2つの存在の統一を象徴しています。
世の中は愛がすべて。愛は最も強力な力です。
愛は勝つ!
「Sunshine of Your Love (Rise & Pine)」by Samuel Tupou 2022

クイーンズランド州の強い太陽の下、広がるパイナップル畑。
温暖な亜熱帯の空気と豊かな土壌の力を受け、地面から成長するのは、
まるで人の形をした不思議な植物たち。
彼らの頭にはパイナップルが芽生え、幻想的な光景が広がります。
「Cormorant」by Christopher Trotter 2013


リサイクルされた自動車部品を使用したエキスポ88の彫刻シリーズです。鵜(Cormorant)が、明るい青空を背景に生き生きして見えますね。
「Steam Fish」by Christopher Trotter 2013

「Steam Fish」は、リサイクルされた自動車部品を用いて制作されています。
これらの廃材を組み合わせることで、独特の質感と形状を持つ魚の形態を表現しています。機械的な要素と生物的な形状を融合させ、産業と自然の調和や対立といったテーマを視覚的に表現しています。
「Fish Lane」by Elizabeth Woods & Kevin Leong 2017

川のように流れる路面アート。歩行者をアートの世界に導いているようです。
The Standard by ARIA

フィッシュレーンの終わりに着くと、10,000以上の植物と60の異なる種が植えられた
巨大な緑の壁が現れます。ここには、世界一のクロワッサンと称されたLUNEがあります。
Fish Laneは、壁一面に描かれたカラフルな壁画や、立体的なオブジェなど、路地全体がギャラリーのようになっています。
これらの作品は、地元や国際的なアーティストによって制作されています。
さいごに
Fish Laneは、ブリスベンのアートな一面を感じられる素敵なスポットでした。
クイーンズランド美術館・現代美術館にも近いので、アート好きにとってはたまらないエリアとなっています。
特に小さな扉のアートは探しながら歩く楽しみがあり、写真を撮るのも楽しいです。
ブリスベンに行く予定がある方は、ぜひFish Laneでアート散策を楽しんでみてくださいね。
あわせて読みたい




