年金制度改正法の記事を読みました。
年金改正で繰り下げ上限拡大 平均寿命90才時代のお得なもらい方は?
https://article.auone.jp/detail/1/3/6/198_6_r_20200725_1595642772346914
年金制度改正法
2022 年4月から適用される年金受給制度の改正らしく、
通常65歳でもらえる年金を、60歳~75歳の15年間の間で、
いつ年金をもらい始めるのかを自分で選べるようになり、その受給年齢によって、
減額、増額の率が変わるというものです。
繰り上げ受給とは
「繰り上げ受給」は、年金受給を65才より前にして(60歳~65歳)、前倒しで年金をもらうこと。
メリット
早く年金が受け取れる。
毎月の受給額は減額(1カ月ごと0.4%減額)
繰り下げ受給とは
「繰り下げ受給」は、年金受給を65才より後にして(65歳~75歳)、後ろ倒しで年金をもらうこと。
メリット
毎月の受給額は増額(1ヵ月ごとに0.7%増額)
そのころ生きていないかもしれない。
要するに、
通常65歳からもらえる年金を
・60歳から年金を受け取れば、24%減る。
・70歳から年金を受け取れば、42%増える。
・75歳から年金を受け取れば、84%増える。
・・・とのことです。
84%増える!
年金受給額
もらえる年金受給額はいくらになるのでしょう?
この表で見ると国民年金を満額で受け取る人の場合、
https://article.auone.jp/detail/1/3/6/198_6_r_20200725_1595642772346914
国民年金が月6万5000円、厚生年金平均が月16万円となっています。
ここにも年金受給額の平均が書いてありました。
厚生労働省が発表した令和2年度の国民年金から支給される老齢基礎年金は、20歳から60歳まで40年間保険料を支払った人で、1人1カ月6万5141円。また、厚生年金から夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額として22万724円。年金受給額の平均は?厚生年金と国民年金は月々いくらもらえる? より
計算しやすく、年金を月10万円もらえるとしましょう。年間120万円。
75歳で天国に行くとします。
120万円(年間)x15(年)x0.76(24%減)=1368万円もらって成仏します。
65歳から年金受け取りで75歳で死んでしまった場合、
120万円(年間)x10(年)=1200万円
ちょ、60歳からもらってる人より、168万円も少ないではないですか!もやもやします。
70歳から受け取り75歳で死んでしまった場合、
120万円(年間)x5(年)x1.42(42%増)=852万円
ええっ!60歳からもらっている人より、516万円も損してしまうではないですか!
呪ってやる!
75歳から受け取り75歳で死んでしまった場合、
120万円(年間)x0(年)x1.84(84%増)=0円 なし!
地縛霊決定!
仮に75歳からの受け取りで、75歳から6年がんばって生きながらえて、やっと81歳にして、60歳から年金をもらって75歳で死んだ人と同じ土俵にあがります。
120万円(年間)x6.2(年)x1.84=1368万円
さいごに
年金は、元気で長生きできる人にはおトクです。
でも、いつ死んでしまうのか、こればかりは誰にも分かりません。神のみぞ知る。
年金を75歳の84%増でもらいはじめて、
81歳をすぎても元気ならいいですが、そのころは寝たきりかもしれません。パジャマにエルメスのブランドなんていらないし。あるいは、もうこの世にいないかも。
長生きできる自信があるという方は75歳からの受取りで、81歳以上になるまでは絶対に死ねない覚悟で臨んでください。100歳越えまでピンピンして、ほくそ笑んでいるかもしれません。
私は、占いで85歳まで生きると言われたので84%増の年金が見込めますが、あの占い師は数字をよく間違えるので信用なりません。繰り上げか65歳で早くから確実に年金をもらって、元気なうちに使い果たして成仏して逝きたいと思います。おほほ。
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